星のしるし星のしるし
(2008/10)
柴崎 友香

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見えるものと見えないもの
世界は、あやうく、愛しい

(帯より)

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主人公・彼・友人・家族・会社。

柴崎さん独特で得意の淡々とした日常。

淡々と過ぎてく日常だけど、本当は日々は思ってるよりも変化しているんだよ、と
彼女の本を読むといつも感じる。

大きな何かが起こるわけではないのに
読んでいるとそれを感じる事の出来る彼女の文章がとても好き。


言葉の選び方が秀逸だな、といつも思う。



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2008.10.27 4冊。

タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)
(2007/10)
近藤 史恵

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”ビストロ・パ・マル”
小さなフレンチレストラン。
「パ・マル」は「悪くない」という意味なんだって。

客の事件をさらりと解決していく展開は心地良い。
解決に絡むフランス料理がまた美味しそう。
温かいミステリー。
必ずヴァン・ショーが出てくるのもいい。



スメラギの国スメラギの国
(2008/03)
朱川 湊人

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かけがえのないものを失ったために
最愛のものを守りつづけるために
愛情は狂気にかわる
(帯より)
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近づいてはいけないという場所がある近くに引っ越す主人公。
白い仔猫を轢き殺してしまったことから始まるお互いの悲劇。
次々と猫が殺される描写は正直憂鬱だった。
それは猫好きだからだと思うけれど。
擦れ違う不幸と愛情が哀しい方向へ進んでいく様子は怖いというよりも辛い気がした。

これまでの朱川作品とはひと味違う物語。



論理と感性は相反しない論理と感性は相反しない
(2008/03)
山崎 ナオコーラ

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短篇集になるのかな。連作のようでそうでないようで。

宇野亜喜良さんの装画がいい。
それと・・・あとがきが面白かったかな。



ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)
(2008/06)
近藤 史恵

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「タルト・タタンの夢」に続く(?)
ビストロ・パ・マルを舞台にした温かなミステリー
前作よりも今回の方がより面白かった気がする。
三船シェフが解決してゆくとわかっていても
物語の展開が前作よりもしっかりしていたし。
少し違う趣向の話もあったりで。
これはシリーズ化してほしい。
きっと読み続けると思う。


食堂かたつむり食堂かたつむり
(2008/01)
小川 糸

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物凄い人気だったでしょう:
予約してから8ヶ月待ってやっと読めた。
来年の9月まで予約が入ってるらしい;(私の利用してる図書館では)


・・・・が


物語全体としては結果ほんわかいい話なのだけど
あまりに出来すぎ、かな。

小説だから仕方ないと言えばそれまでだけど
ぐっとくるものは無かった。
料理のシーンは詳細だけど、理想的すぎやし;
読み終えて然程残るものがない感じ。


期待していたから余計そう感じてしまったのかもしれないかなぁ。
よしもとばななさんが「キッチン」でデビューした時のことを思い出した。
当時はあまりに新鮮で強烈で一度でお気に入りになったのだけど
今はそういう雰囲気の本はたくさんある。

多分この著者も描き続けてくうちにいい本が出来る気がする。


きのうの世界きのうの世界
(2008/09/04)
恩田 陸

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塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。
一年前に失踪したはずの男性はなぜここで殺されたのか?
(帯より)
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恩田さん久しぶりの長篇小説。厚くてワクワクする。
勿論、一気にいかないとw

恩田本は・・・・段々と難解になっていく気がするのは私だけ?(゚ー゚;A

元々推理しながら読むタイプではないけど
さすがに恩田本はそこかしこに伏線が張られてるからつい挑むような気持ちで読み始めてしまう;
今回は珍しく所々に写真もあって余計に。

物語は恩田さんらしく、謎、謎で進む。
語り手が次々変わるので混乱しそうになるけれど。

読み終えても謎がまだ残るのが恩田本の特徴でもあるけれど
これもまた同じく。気にかかる部分があったりする。
謎を投げかけておいて放置、な箇所が。


”人はそこにない、と信じていれば
どんなに大きなものでもなかったことにしてしまえるものなのだ”
(本文より抜粋)



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2008.10.23 3冊

あなたの魂に安らぎあれ (ハヤカワ文庫JA)あなたの魂に安らぎあれ (ハヤカワ文庫JA)
(1986/03)
神林 長平

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「膚の下」「帝王の殻」と逆行してやっとこの本を読了。
物語的にはこの順番で年代が進むのだけど
描かれたのはこの本が最初。
機会があれば今度は描かれた順にまた読み直したい。
3作でひとつの壮大な物語になっている。
人という生き物の。

面白いよ



美女と竹林美女と竹林
(2008/08/21)
森見登美彦

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いいねータイトル。美女と竹林w
雑誌の連載だったらしい。知らなかったけど。

登美彦氏と竹林とのめくるめく日々が
延々と綴られてるのだけど
さすがもりみー。妄想世界どっぷり。
何度「ぷっ」と笑ったことか。

どこまでがノンフィクションでどこまでがフィクションか
さっぱりわからないけど(笑)
登美彦氏が竹林を愛してるのは本当みたいw



鼓笛隊の襲来鼓笛隊の襲来
(2008/03/20)
三崎亜記

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”眩いほどに不安定で鮮やかな世界をみせつける”
帯に書かれてる言葉。
・・・・確かに。
9編の短篇それぞれが独特の世界。面白い。
さらりと描かれてる物語は、どれも普通ではない。
よく考えるとゾッとするのだけど、何故かスーッと読める。
長篇よりも短篇の方が合ってる気がする。
「覆面社員」「校庭」「同じ夜空を見上げて」が良かったかな。

『見えているのに、見ていないものはありませんか?』
あなたも・・・・・。


water hole memowater hole memo
(2008/07)
三倉 理恵

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三倉理恵さんという作家さんの作品集。
言葉を操る人。

この本は「水と言葉」「穴と言葉」「メモと言葉」
それぞれ写真と言葉が組み合わさって
自由に楽しく大切に綴られてる言葉がとてもいい。
新しい言葉の領域を見た感じ。

それぞれ個展をやっていたらしく
これは3回の個展をまとめたもの。

見ると読むとハッとする。
何度も何度も読んで、その度にハッとする。



ボタンとリボン BOTTONS AND BOWS (ARTS AND POETRY AT A SEASIDE TOWN V)ボタンとリボン BOTTONS AND BOWS (ARTS AND POETRY AT A SEASIDE TOWN V)
(2003/07/01)
永井 宏ほか

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これ、装丁だけ見るとボタンとリボンの本やと思うよね;
よーく見ると違うってすぐわかるんだけど。

これは「言葉」の本。
たくさんの人が自分だけの言葉を綴ってる。
言葉で広がる世界は果てがなくて
だから綴ることをやめられない。

素敵な本です。



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ドバイの砂漠から (角川文庫 (き9-67))ドバイの砂漠から (角川文庫 (き9-67))
(2008/09/25)
銀色 夏生

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ドバイだよ、ドバイ。 さすが銀色さん。
年末年始でドバイだもんねー。

TVでちらほら見かけるあのホテルの写真もしっかりと。
銀色さん、かーか、さくくんの親子旅行。
子供達の成長ぶりに母の気分になってしまった、笑
生まれた時から見てるから。

写真がたくさんで見応えもあり
やっぱり面白い親子の会話など読み応えもあり。
銀色さんの旅はこうじゃなくちゃ!という感じ



賢者の贈り物賢者の贈り物
(2008/03/25)
石持 浅海

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短篇が10作。
グリム?アンデルセン?忘れてしまったけれど
すべてそれらがモチーフになってる。
そしてすべて推理もの。
ある謎を推理してゆく形で進んでいく。

1篇1篇はどれも面白いし「そう来るか」みたいな部分もあり。
でもさすがに全篇がそうだから少しだけ疲れてしまう、笑

全体的には好きです。

一番重要な謎、彼女の正体を知りたい、笑



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2008.10.17 深泥丘。

深泥丘奇談 (幽BOOKS)深泥丘奇談 (幽BOOKS)
(2008/02/27)
綾辻行人

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著者の住む京都をモデルとした不思議な怪談。

体調を崩し深泥丘(みどろがおか)病院へ通い始めた主人公。
1篇から9編までこの病院を軸に微妙に繋がっていて
淡々と読めるのだけど少し経つと冷んやりするような感覚。

気付かないうちに、あるいは抜け落ちてしまった記憶。
おかしいのは自分だとそのうちに思いこんでしまう。
実際にそれが事実なのかもしれないし。


「この世にはね、不思議なことがあるものなのです。」


装丁も含めて所々に描かれているイラストがとてもいい。
おどろおどろしく綺麗。

綾辻さんのミステリ、分厚い長篇を読みたいけどこういうのも面白い。
これはミステリではなく、怪談。
自分の周りでも今日起こっているかもしれない、怪談。



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2008.10.16 2冊。

マリコはたいへん! (小学館文庫 ま 11-2)マリコはたいへん! (小学館文庫 ま 11-2)
(2008/09/05)
松久 淳

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装画と大泉洋ちゃんの帯の言葉でなんとなく手にした本。
装画はリリー・フランキーだった。
雑誌で連載していたものらしい。

まず目次を見て笑ってしまった。マリコだらけ。
総勢28人のマリコさんのお話。
1篇が短いのでサクサクと読める。

けど、あえて買って読むほどでもないかも



三月の招待状三月の招待状
(2008/09/04)
角田光代

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こういう人達は実際にいそう。
大学からの仲間。恋愛あり友情あり微かな憎しみあり。
個性の違いがそのまま社会に出てからの道に繋がり
それでも何かがあると集まる。
ずーっと昔のドラマみたいな。

妙齢の男女の機微は相変わらず絶妙な角田本だけど
これ系はもういいかな、と。



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2008.10.12 2倍楽しい。

こどものころにみた夢こどものころにみた夢
(2008/06/10)
角田 光代島本 理生

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これ良いよ。面白い。 ←個人的に。


作家陣も凄いけどイラストレーターさんがまた凄い。
絶妙な組み合わせやし。
知らなかったイラストレーターを知れたし。

小説と絵。
もちろんリンクしてるんだけど、でもそれぞれ独立した作品としても楽しめる。
単なる挿絵とは全然違う。

作家で長野さんがこういうのに参加してるのも嬉しいし。
イラストも物語も本当にどれもこれも良いの。
柴崎さんの物語のイラストが『いつか、僕らの途中で』の田雜さんってのがたまらなかった。

作家さん達それぞれの個性がかなり凝縮されてるから
好みの文を綴る作家を探すのにも丁度いいかも。


物語も絵も楽しめる凄い1冊☆ 買いやねー。



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不連続の世界不連続の世界
(2008/07)
恩田 陸

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「月の裏側」は読んだし内容も覚えてるのに多聞さんを思い出せない。笑
その多聞さんが主人公のトラベルミステリー。

繋がっているようで独立した5つの物語。
どれにも恩田陸が詰まっていた。
なんとなく少し後からスーっと寒くなってくる様な。
思わず後ろを振り返って、意味なく何かを確認したくなるような・・・

個人的にはラストの「夜明けのガスパール」が面白かった。
一番恩田本らしいシチュエーションと内容だった気がする。


どうしても長篇上下巻なんかを期待してしまうので
物足りない感は残るけれど
それは読者のわがままだよね;



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2008.10.07 好きだ。

犬の記憶 (河出文庫)犬の記憶 (河出文庫)
(2001/05)
森山 大道

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犬の記憶 終章 (河出文庫)犬の記憶 終章 (河出文庫)
(2001/11)
森山 大道

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「犬の記憶」そしてこの「犬の記憶・終章」と止まることができずに読み終えた。

何冊かの写真集と2冊のエッセイで全てを知ったなんて思わないけど
少なくともあまりにも魅力的な人ということだけは私でもわかった。

少しづつ、森山大道という写真家が出来上がってゆく過程。
そのときどきで、関わってくる人達。


・・・・読むのが一番か。;

感想なんて書けないねー;

まず撮る、みたいに。 まず読むのが一番。 知るためには。



2008.10.04 行く末は。

帝王の殻 (ハヤカワ文庫JA)帝王の殻 (ハヤカワ文庫JA)
(1995/09)
神林 長平

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帝王の殻

↑ 表紙はこんなん。 古いからどこも画像が無いよ;


「あなたの魂に安らぎあれ」に続く3部作の第2弾。

と言っても私は逆行して読んでいるので
「あなたの魂に安らぎあれ」はこれから。
一番最初に読んだのは「膚の下」
3部作全体としての物語は最後に刊行された「膚の下」から始まる。

・・・まったくバラバラに読んでも意味はしっかり解るけどね。


「膚の下」で冬眠した地球人達。
彼らが眠る火星での出来事がこの物語。
パーソナル人口脳PABと共に生きる秋沙の火星人達。
火星を支配する帝王。

その帝王の死から変化してゆく人と火星。
人間と機械。個としての人間と自分の人口脳。

これはSF小説だけど絵空事ではない気がした。
電子化されていく世界。変化し続ける世界。

何かに似てるって、思わない?
どこかに似てるって。



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詩集 エイプリル (角川文庫 き 9-66)詩集 エイプリル (角川文庫 き 9-66)
(2008/06/25)
銀色 夏生

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これを読み終えたのは9/20日。
フェリーの中でゆっくりと。旅のお供で。

久しぶりの写真詩集。

なんとなくこれから旅に出る自分と
綴られてる詩がリンクしたりして
とても不思議な気分になったんを覚えてる。



南九州温泉めぐりといろいろ体験 (幻冬舎文庫 き 3-8)南九州温泉めぐりといろいろ体験 (幻冬舎文庫 き 3-8)
(2008/08)
銀色 夏生

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この頃ぽつぽつと出てる「体験記シリーズ」
今回のは登山や温泉めぐりなどなど。

宮崎をメインに九州のそれほど広くもない範囲で
これだけあちこち行くというのは凄い。
相変わらず自分の心の欲求に素直な人。

同行者の銀色さんの友人、くるみちゃんもいい味。
2人の会話が結構深くて面白い。



女子の古本屋女子の古本屋
(2008/03)
岡崎 武志

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13人の女子の古本屋さんたち。
ネットだったり実店舗を構えていたり色々。

扱う古書の分野もそれぞれで読んでいてとても興味深かった。

好きを仕事にしないほうがいい、とよく言うけど
古本屋は好きじゃないとできないだろうね。
考えるよりもずっとずっとキツイ世界。

でもこれ以外ないよね、と自然な流れでこの仕事に入った方ばかり。

やっぱり「好き」って強い。

本は大好き。 いつか掲載されたお店を巡りたい

ちなみに著者は、角田さんと共著の「古本道場」の岡崎さん☆



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